70代を元気に!健康寿命を延ばす毎日習慣の秘訣

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70代は、人生100年時代と言われる現代において、まだまだ活動的に過ごせる可能性を秘めた年代です。しかし、体力や免疫力の低下、持病との付き合いなど、健康面での課題も増えてくる時期でもあります。「健康寿命」をいかに長く保ち、医療や介護に頼らず自立した生活を送れるかが、この年代の生活の質を大きく左右します。これまでの健康習慣をさらに見直し、自分のペースで新しい習慣を取り入れることが、いきいきとした毎日を長く楽しむための鍵となります。この記事では、70代が直面しやすい健康課題を踏まえ、日々の生活に取り入れやすい健康維持の具体的なポイントを、栄養、運動、認知機能、心の健康、そして社会参加の5つの視点から詳しく解説します。未来の自分への最高の贈り物として、今日からできる健康習慣を始めていきましょう。

70代の体の変化と健康寿命延伸の重要性

70代になると、身体機能の衰えはさらに加速します。特に顕著なのが、筋肉量の減少(サルコペニア)と、それに伴う筋力やバランス能力の低下です。これが「フレイル」(虚弱)と呼ばれる状態に繋がり、転倒や骨折のリスクを大幅に高めます。また、免疫力も低下しやすくなり、感染症にかかりやすくなったり、治りにくくなったりする傾向があります。

視力や聴力の低下、口腔機能の衰え、そして認知機能の変化も個人差はありますが、多くの人が経験します。生活習慣病(高血圧、糖尿病など)の管理は一層重要になり、複数の持病を抱える方も増えます。この年代で最も意識すべきは「健康寿命」です。単に長生きするだけでなく、いかに自立して生活できる期間を長く保つか。そのためには、病気を予防し、悪化させず、心身の機能を維持・向上させるための積極的な努力が不可欠となります。

低栄養・フレイル予防!心身を支える食事の工夫

70代の健康維持において、低栄養やフレイル(虚弱)の予防は非常に重要です。食欲の低下、咀嚼・嚥下能力の衰え、消化吸収能力の低下などにより、若い頃に比べて必要な栄養素が不足しやすくなります。これが体重減少や筋肉量減少に繋がり、フレイルを進行させる悪循環を生みかねません。
食事のポイント:
・タンパク質を最優先:筋肉維持のため、肉、魚、卵、牛乳、豆腐、納豆など、良質なタンパク質を毎食欠かさず摂りましょう。1日3食、食欲がなくても少しずつでも食べることが大切です。
・多様な食品をバランス良く:主食、主菜、副菜を揃え、野菜、果物、海藻、きのこなど、彩り豊かに多様な食材を摂り、ビタミンやミネラルも補給しましょう。
・食べやすい工夫:固いものは柔らかく煮る、小さく切る、とろみをつけるなど、咀嚼・嚥下しやすいように調理を工夫しましょう。
・水分補給:脱水症状を防ぐため、喉の渇きを感じなくても、こまめに水分を摂ることが大切です。
・食事を楽しむ:一人で食事を摂るよりも、家族や友人と一緒に食事をすることで、食欲増進や心の健康にも繋がります。
美味しく、楽しく、栄養満点の食事を心がけましょう。

転倒とサルコペニア対策!無理なく続ける運動

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70代の運動は、転倒による骨折を防ぎ、自立した生活を送るための「機能維持」が最重要テーマです。筋力やバランス能力の低下を防ぐため、無理のない範囲で継続できる運動習慣を身につけましょう。
効果的な運動の例:
・ウォーキング:最も手軽で効果的な有酸素運動です。毎日20~30分、景色を楽しみながら歩くことを目標にしましょう。無理がなければ、少し速めのペースを心がけます。
・筋力トレーニング:スクワット(椅子からの立ち上がり)、かかと上げ、腕立て伏せ(壁を使ったものなど)など、下半身の筋肉を鍛える運動は特に重要です。安全を確保し、ゆっくりとした動作で行いましょう。
・バランス運動:片足立ち(壁や手すりにつかまって)、足踏みなど、ふらつきを予防し、転倒しにくい体を作るための運動を毎日少しずつ取り入れましょう。
・柔軟運動:ストレッチや軽い体操で、関節の可動域を広げ、体の柔軟性を保ち、怪我の予防に繋げます。
体調が悪い時は無理せず休み、痛みを感じたら中止するなど、自分の体と相談しながら行うことが大切です。かかりつけ医や理学療法士に相談し、自分に合った運動メニューを組むのも良いでしょう。

 認知症予防と心の豊かさを保つ秘訣

70代になると、物忘れが気になるなど、認知機能の変化を感じる方も増えてきます。また、社会的な役割の変化や身体機能の低下から、孤独感や抑うつ状態に陥りやすくなることもあります。認知機能の維持と心の健康は、いきいきとした老後を送る上で非常に重要です。
認知機能と心の健康維持のポイント:
・ 脳を活性化する活動:新しい趣味(楽器、絵画、手芸など)を始める、読書、計算、パズル、昔の出来事を語り合うなど、積極的に頭を使う活動を継続しましょう。
・社会的な交流:友人や家族との会話、地域活動への参加、ボランティア活動など、人との交流は脳を刺激し、孤独感を解消し、心の健康を保つ上で不可欠です。
・質の良い睡眠:十分な睡眠は、脳の疲労回復と記憶の定着に重要です。規則正しい睡眠習慣を心がけ、必要であれば専門医に相談しましょう。
* 適度な運動:運動は脳の血流を良くし、認知機能の維持にも良い影響を与えます。
・前向きな気持ち:小さなことでも楽しみを見つけ、感謝の気持ちを持つなど、前向きな思考を心がけることで、幸福感を高めることができます。
・気になる症状があれば相談:物忘れがひどい、気分が沈みがちで何もする気が起きないなど、気になる症状があれば、早期に医療機関(物忘れ外来、精神科など)を受診しましょう。

 病気との付き合い方、予防医療と社会とのつながり

70代は、複数種類の持病を抱える「多病」の状態になる方が増える年代です。これらの病気を適切に管理し、予防医療を継続することが、健康寿命を延ばすために非常に重要になります。同時に、社会とのつながりを持ち続けることが、精神的な健康と生活の質向上に大きく貢献します。
実践すべきこと:
・徹底した定期健康診断・人間ドック:毎年欠かさず受診し、医師と相談しながら、がん検診や骨密度検査、脳ドックなども積極的に検討しましょう。
・かかりつけ医との連携:複数の持病がある場合は、かかりつけ医を決め、全ての病気を総合的に診てもらい、薬の飲み合わせなども含めて管理してもらいましょう。お薬手帳の活用も有効です。
・予防接種の継続:インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンなど、感染症予防のための予防接種を積極的に受けましょう。
・地域のサービスや社会活動の活用:高齢者向けの健康教室、趣味のサークル、ボランティア活動、介護予防サービスなど、自治体や地域で提供されている様々なサービスを積極的に利用し、活動的な日々を送りましょう。
・「生きがい」を見つける:退職後も社会と関わり続けることで、役割意識や自己肯定感が保たれ、心身の健康に良い影響を与えます。
医療機関との連携と、積極的な社会参加が、70代を健やかに、そして豊かに生きるための鍵となります。

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